5Gの健康影響に世界40か国230人以上の科学者らが懸念表明、5G展開の一時停止を要請

5G(第5世代移動通信システム)が健康に及ぼす深刻な悪影響の可能性について警告する声明(5G Appeal)が世界40か国230人以上の科学者や医者たちによって発表されていますので、ご紹介します。スマートフォンやPCなど様々な機器で用いられる電磁波が人体に及ぼす影響については、科学界でも十分なコンセンサスが得られていないようです。

5G Appealの概要

「5G Appeal」とは、5G(第5世代移動通信システム)が人々の健康や環境に及ぼす影響について、業界から独立した研究者によって十分な調査が行われるまでは、5Gの展開を停止するべきだとの訴えです。

「5G Appeal」は最初は2017年9月に欧州委員会に対して提出されたもので、2019年5月16日時点で世界40か国以上の科学者や医者たち235名の署名が集まっています。

⇒ 5G Appealの原文はこちら

⇒ 5G Appealに署名した科学者らの名前・所属などの一覧はこちら

無線電磁波への曝露が大幅に増える

5Gで使用する電波は短距離にしか届かず、固い物質を通過しにくいため、多数の小型基地局(スモールセル)・アンテナを街中に新たに設置する必要がある上、モノのインターネット(Internet of Things)の導入によって、無線電磁波の人々への強制的な曝露は大幅に増加すると考えられています。

5G Wireless: A Dangerous ‘Experiment on Humanity’

参考動画|5G Wireless: A Dangerous ‘Experiment on Humanity’|RT America:5Gの潜在的な健康リスクや「5G Appeal」について取り上げたニュース動画(英語のみ)

5G導入前、既存技術の電磁波がすでに健康に影響を及ぼしている

Veteran MD Drops Bombshell About 5G Technology Dangers At 5G Hearing

参考動画:ミシガン州議会での5Gのスモールセル導入に関する公聴会で、無線電磁波がすでに人々の健康や環境に悪影響を及ぼしていることを訴えるSharon Goldberg医師。⇒ 電磁波曝露と糖尿病の関連を指摘した論文はこちらだと思われます。(英語のみ)

近年の大規模な研究としては、たとえば米国国家毒性プログラム(NTP)の研究や、イタリア・ラマツィーニ研究所による研究が、電磁波の発がん性を報告しています。

その他、バイオイニシアティブのサイトでは、電磁波の様々な影響について調べたこれまでの膨大な数の査読付き科学論文がまとめられています。

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電磁波安全ガイドラインは、人々の健康ではなく、業界を守っている

The 5G mass-experiment: Big promises, unknown risks

参考動画|Investigate Europe:5Gの概要や、多数のアンテナ新設に伴う回避不能な電磁波曝露といった潜在的な危険性について、わかりやすいアニメーションで解説した動画「ジャンクフードが嫌なら食べなければよいが、電磁波は避けようがない」(英語のみ)

既存の電磁波の安全ガイドラインは業界との利益相反の問題を含んでいるため、最近の研究成果に基づいて、新しい安全ガイドラインを設定することが必要だ、とこの声明では主張されています。

科学界で完全なコンセンサスが得られていない状態であっても、予防原則に基づいて、潜在的な健康被害を防ぐために適切な対策を取ることの重要性が強調されています。

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