北米の鳥類が過去50年で約30億羽、30%近く減少したことが判明ー最新ニュース

米科学誌「サイエンス」に2019年9月に掲載されたKenneth V. Rosenberg氏らの論文によれば、北米の鳥類が過去約50年間で約30億羽、29%減少したことがわかったようです。

参考動画|American Bird Conservancy:本研究の概要を報じた動画

この動画の解説では、鳥類減少を引き起こした可能性のある要因として、

  • 生息地の喪失
  • 野外を自由に徘徊するネコ
  • 窓ガラスとの衝突
  • 殺虫剤
  • 昆虫の減少
  • 気候変動

などが挙げられています。

殺虫剤については、ミツバチなどへの悪影響が指摘されているネオニコチノイド系農薬が、渡り鳥の渡りを遅らせるなど、鳥類にも悪影響を及ぼしている可能性が最近の論文で指摘されています。

また、昆虫の減少については、今年の4月に出た論文で、40%以上の昆虫が絶滅の危機にあるとの警告が発表されています。

参考文献:Rosenberg, K. V. et al. 2019. Decline of the North American Avifauna. Science 365(6461). https://doi.org/10.1126/science.aaw1313

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