遺伝子・進化・生態

テクノロジー・AI

2019年話題になった最新科学論文・ニュースまとめ10選

Altmetric社が2019年に世界的に話題になった論文トップ100のランキングを発表しています。 当記事ではその中から、管理人の独断と偏見で面白いと感じた研究論文を10本ご紹介します(出典論文リンク付き)。 第94位 痛みを感じないとい...
遺伝子・進化・生態

花粉を運ぶ昆虫を約1億年前の琥珀で発見、白亜紀に虫が送粉していた証拠

写真の琥珀内の虫は、花粉を運んだ昆虫として最も古い化石かもしれません。 米国科学アカデミー紀要に2019年11月に掲載されたTong Bao氏らの論文では、約1億年前の白亜紀に花粉を運んだと考えられる甲虫の一種が琥珀内で発見されたことが報告...
遺伝子・進化・生態

【動画】ザトウクジラの泡による狩り「バブルネットフィーディング」、ドローン撮影に成功

ザトウクジラは、円形に泳ぎながら泡を吐いて、獲物を取り囲むネットを作り出す「バブルネットフィーディング」という狩りを行うようです。 ハワイ大学の研究者や協力機関が、このザトウクジラの独特な漁の様子を、ドローンによる空撮とザトウクジラに取り付...
遺伝子・進化・生態

一列に並んだ三葉虫の化石を発見、集団行動は4億8千万年前から存在か【最新研究】

化石の例としてよく知られる三葉虫が、集団行動をとっていた可能性が判明したようです。 英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に2019年10月に掲載されたJean Vannier氏らの論文では、一列に並んだ三葉虫の化石を発見したことが報告...
テクノロジー・AI

ゲノム編集だけではないCRISPR、ウイルスの検出・破壊で医療へ応用【最新研究】

CRISPRといえばゲノム編集が有名ですが、他の方法でも医療への応用が可能なようです。 学術誌「モルキュラー・セル」に2019年10月に掲載されたCatherine A.Freije氏らの論文では、CRISPRのCas13という酵素によって...
健康・環境

北米の鳥類が過去50年で約30億羽、30%近く減少したことが判明ー最新ニュース

米科学誌「サイエンス」に2019年9月に掲載されたKenneth V. Rosenberg氏らの論文によれば、北米の鳥類が過去約50年間で約30億羽、29%減少したことがわかったようです。 参考動画|American Bird Conser...
テクノロジー・AI

ゲノム編集でアルビノのトカゲが誕生【最新研究】

ゲノム編集をハ虫類に応用するのはこれまで技術的に難しかったようですが、今回トカゲで成功したようです。 学術誌「セル・リポーツ」に2019年8月に掲載されたAshley M.Rasys氏らの研究では、CRISPR Cas9(クリスパーキャスナ...
遺伝子・進化・生態

性別の決定は精子の速度が鍵?「産み分け」の新しい簡単な方法を発明ー最新研究

子の性別を産み分けるための、簡便な方法が新たに開発されたようです。 米科学誌「プロス・バイオロジー」に2019年8月に掲載された梅原 崇氏らの論文では、X染色体を持つ精子とY染色体を持つ精子を、遺伝子活性にもとづく運動性の違いを利用して分離...
遺伝子・進化・生態

電気ウナギの新種で電圧860Vを測定、史上最強の発電生物か【最新研究】 

長年、1種と考えられていた電気ウナギは、どうやら3種だったようです。 英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に2019年9月に載ったC. David de Santana氏らの論文では、DNAや形態・生態などを調べた結果、新種を含めて...
テクノロジー・AI

ゲノム編集で生まれた角のない牛に細菌DNAの混入が発覚ー意図しない外来遺伝子が導入

企業がゲノム編集によって家畜の遺伝子を改変したときに、意図しないDNAが組み込まれてしまったことに気づかず、そのまま見過ごされてしまっていたようです。 生物学プレプリントサーバ「bioRxiv」で2019年7月に公開されたAlexis L....
心理学・人間行動

なぜ左利きになる?遺伝子や脳の違いが判明ー最新研究 

なぜある人は左利きになるのか?その理由の一端や、左利きの人の特徴などが遺伝子の研究で明らかになりました。 神経学雑誌「BRAIN」に2019年9月に掲載されたAkira Wiberg氏らの論文によれば、左利きに関連する遺伝子座が特定されたと...
健康・環境

昆虫にも痛覚があり、ケガ後に慢性痛を感じている可能性が実験で判明ー最新研究

虫にも痛覚があり、慢性的な痛みを感じている可能性を示唆する証拠がハエの実験から得られたようです。米科学誌「サイエンス・アドバンシーズ」に2019年7月に掲載されたThang M. Khuong氏らの論文によると、ショウジョウバエでは傷が回復...
健康・環境

HIVの除去にマウスで成功ー抗ウイルス薬とゲノム編集を併用、完治治療へ向け一歩前進か【最新研究】

抗ウイルス薬を用いる現在のHIV(ヒト免疫不全ウイルス)治療では、HIVは完治しないため、薬を一生飲み続ける必要があるようです。しかし今回、英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に2019年7月に掲載されたPrasanta K. Da...
遺伝子・進化・生態

【動画】チンパンジーはカメを叩き割って食べることが判明ー最新研究

チンパンジーが様々な動物を狩ってその肉を食べることは知られていましたが、甲羅を持つカメさえ食べるようです。英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に2019年5月に掲載されたSimone Pika氏らの研究では、アフリカのガボンに生息する...